大リーグシアトルマリナーズのイチローは、子どものころから野球の練習に明け暮れ、バッティングセンターでは普通の速球では満足できず、イチロー専用の打席があったという。人間だれしも持って生まれたものもあるとは思うが、どんな才能であれ開花させるかどうかは本人の努力次第であることはいうまでもない。スポーツの世界ではなおさらのことだ。まさに努力に勝る天才なし。そのイチローの言葉、「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だ」。プロスポーツ選手、なかでも超一流の選手は努力がけた外れなのだ。
野球少年の夢であり、目標の代名詞がイチローなら、サッカーでは世界最優秀選手に選ばれたバルセロナのエースでアルゼンチン代表のメッシだろうか。日高地方にもやはりメッシに憧れている、いま最も注目を集めているサッカー少年がいる。御坊キックマンに所属する佐藤瑠威君だ。県のゴールデンキッズにも選ばれており、先日取材する機会があった。小学4年生ながらずば抜けた身体能力とサッカーセンスは関係者をうならせる。10人しか入れないJリーグセレッソ大阪のU―11エリートクラスに、5年生に交じってただ一人4年生で選出されている逸材だ。
瑠威君の最も特筆すべきは、練習や試合で「きょうはここが悪かった」という点をノートに書きだし、次の練習で課題を克服すべく努力している点だ。まだ4年生、期待をかけ過ぎるのが筆者ら大人の悪いクセだが、サッカーに対するひたむきな姿勢をこれからも貫いてほしい。そうすれば結果はついてくるだろう。前述のイチローの言葉を借りて、エールとしたい。 (片)

