県の観光振興に大きな功績があった個人や団体を表彰する本年度の観光功労者表彰が決まり、 日高地方ではみなべ町南道、 みなべ観光協会長の中松武雄さん (68) が選ばれた。 観光型修学旅行の誘致、 語り部養成への尽力が認められた。 中松さんは 「これからも町内の観光の活性化に努めたい」 と話している。 表彰式は28日、 和歌山市内で開かれる県観光連盟総会で行われる。
 本年度の受賞者は3個人と1団体。 日高地方からは唯一の受賞となった。 中松さんは平成13年に町観光協会の副会長に就任。 19年からは会長を務め、 「梅のまち みなべ」 を全国的にPR。 19年11月に高速道路が田辺まで南伸したのに伴い、 減少した観光客を取り戻すため県内外に向けて精力的に活動を展開した。 18年には観光協会内に教育旅行誘致専門委員会を立ち上げ、 ほんまもん体験を活用した体験型修学旅行の誘致の取り組みにも尽力。 こうした活動の成果で、 23年度には町外から16校1770人が修学旅行に訪れた。 昨年から本格的に語り部の養成にも取り組み、 ことし2月には新人の語り部が観梅ウオークで実践デビューした。 近く 「みなべ観光ボランティアガイドの会」 (仮称) を立ち上げる。
 中松さんは 「今回の受賞を励みに、 今後は着地型観光にも取り組んでいきたい。現在立ち上げを進めているガイドの会では、若年層の女性らにも加入してもらえるようにしていきたい」と話している。