日高川町美山地区恒例のふじまつりは28日、 初湯川のリフレッシュエリアみやまの里森林公園で開幕。 好天にも恵まれ、 初日から日高地方をはじめ、 多くの行楽客でにぎわった。 主役のフジは、 寒さの影響からか桜同様にやや開花が遅れ、 初日は全体で3分咲き程度だが、 客足は上々。 1万3505人で過去最高だった昨年の人出を上回りそうだ。
 現在、紫の山フジで5分、遅咲きで40㌢以上にまで伸びる九尺フジは間もなく開花といった状況だが、早咲きの白の山フジはすでに満開を迎えている。
 森林公園内にあるフジ棚は長さ1646㍍あり、日本一長い花道として有名。初日から花道には白や紫のフジの花が甘い香りを漂わせながら垂れ下がり、地元をはじめ、県内や京阪神などから訪れた行楽客らを楽しませた。番茶サービスや美山の特産品など当たるお楽しみくじなど催しも盛りだくさん。会場では平安衣装の藤娘も登場し、案内したり記念撮影に応じるなどで催しを彩り、行楽客らは満足感いっぱいの様子だった。湯浅町から来た上野欽二さん(65)、貞代さん(65)夫婦は「県民の友を見て初めて来ましたが、本当に見事なフジ棚。とっても美しく幸せな気分になりますね」とにっこり話していた。
 フジのピークはゴールデンウイーク後半。ことしはいい花が咲く表年に当たることからひときわ美しく咲き誇る見通しで、来場者により一層の癒やしのひとときを提供する。ふじまつりは6日、フジ棚は13日まで。