昨年の台風12号で、みなべ町清川地内、法手見トンネル付近の国道424号は2㌧車を超える車に通行規制がかかっており、県は大型車も通行できる延長300㍍の仮設道路を建設中。例年6月初旬から梅の収穫が始まるので、地元からは「5月末までに完成を」という声が聞かれているが、県は「収穫時期までの供用開始を目指しているが、 時期はいまのところ未定」としている。
 昨年の台風12号の豪雨で、 国道424号で土砂崩れが発生。 昨年12月1日に応急的な仮設道が完成していたが、 道幅が2・5㍍程度の狭い場所もあり、 通行できるのは2㌧車以下。 地元住民からは 「6月から梅の収穫に入る。 それまでに、 収穫した梅が運搬できる大型車が通れる道を確保してほしい」 などという声が上がっていた。 このため、 2㌧車を超える大型車も通行できる仮設道を建設中。
 ルートは、 高城方面から清川方面に行く場合、 国道424号の法手見トンネルを抜けたあと仮設の1号橋 (34・8㍍) で一度対岸の左岸側に渡り、 その後川沿いを通り、 2号橋 (46・6㍍) で崩土現場を越えて国道424号に戻る。 1号橋は完成しており、 今月29日から2号橋の下部工事に取りかかる。
 ことしは梅の生育が遅いといわれているが、 例年だとあと1カ月ほどで収穫が始まる時期。 地元からは 「梅の収穫までに間に合うのか」 と心配する声が聞かれている。 県は 「間に合わせたい」 としているものの、 明確な供用開始時期については、 はっきりしないという。