平成24年の公示地価が公表され、 県内の177の調査地点は3年連続で全地点が下落した。 対前年平均変動率は前年よりやや縮小したものの、 マイナス4・9%で21年連続のマイナス。 日高地方も御坊、 美浜、 由良、 みなべの4市町の全調査地で下落し、 最高価格の御坊市湯川町財部の商業地、 エバグリーン前は前年比マイナス4・7% (3700円) の7万5100円となった。
 県内は都市計画区域のある9市14町の標準地177地点を調査対象とし、 22人の不動産鑑定士による評価を基に、 国土交通省の土地鑑定委員会が標準地の正常価格を判定。 県内全用途の平均価格 (1平方㍍当たり) は6万1800円で、 前年比は3100円の減。 平均変動率 (マイナス4・9%) は前年より0・3ポイント改善したが、 21年連続でマイナス、 全国平均 (マイナス2・6%) より大きな下落率となった。
 市町別の平均下落率は和歌山市4・2%、 海南市4・1%、 有田市5・8%、 御坊市6・3%などで、 紀南の那智勝浦町は10・6%、 太地町は9・2%、 串本町は10・5%といずれも大きく、 地域経済の悪化に加えて昨年9月の台風12号、 今後の津波被害への警戒感なども影響したとみられている。
 日高地方は御坊、 美浜、 由良、 みなべの4市町で住宅地、 商業地合わせて15の標準地を調査。 最高価格は商業地が御坊市湯川町財部字受持之本831番3外 (エバグリーン前のテナントハウス) で7万5100円 (前年比下落率4・7%)、 住宅地がみなべ町北道字西里中251番 (JR南部駅西約400㍍) で4万4000円 (下落率6%) となっている。 このほかの日高地方各調査地点の価格 (カッコ内は下落率) は次の通り。
 御坊市《住宅地》島字籠田151番6=4万3900円 (6・4%) ▽湯川町富安字小谷2197番14=2万8700円 (7・1%) ▽湯川町小松原字中ノ坪198番1=4万1800円 (6・9%) 《商業地》薗字桃之木232番4=6万2000円 (6・3%)
 美浜町《住宅地》大字田井字釜井戸285番3=3万7600円 (5・3%) ▽大字吉原字大松原1090番18=2万9500円 (4・8%)《商業地》大字田井字番留566番1=5万400円 (6%)
 由良町《住宅地》大字阿戸字木場坪1001番18=3万2200円(5%)▽大字里字野手845番4=2万5800円(5・1%)《商業地》大字里字吉路437番2外=3万6500円(6・4%)
 みなべ町《住宅地》芝字芝添670番1=4万2800円 (5・3%)《商業地》芝字松原446番7=5万8100円 (7%) ▽徳蔵字白田156番4外=4万4000円 (6%)