5月20日告示、 27日投開票の市長選はかねて新人の出馬や擁立の動きが浮上しては消えを繰り返してきたが、 ここにきて16年ぶりの選挙戦突入が確定的となってきた。 島の新人男性 (51) =飲食店経営=が出馬の意思を固めたためで、 23日にも正式に名乗りを上げる見通し。 現時点で他に動きはないことから、 すでに出馬表明している現職柏木征夫氏 (71) =5期=との一騎打ちの公算が高まっている。
 かねてうわさになっていた新人男性は 「正式なことは出馬会見のときにしたい」と話しながらも、「御坊では人口が減り、若者が少なくなって元気がない。『何とか変えていかなアカン』という思い。長年選挙がないが、 だれかが出なければいけない。 夢のある御坊にしたい」などと、無投票阻止の狙いも含めて出馬への決意は固い。
 一方、 柏木氏は去る14日の議会一般質問の答弁で 「熟慮に熟慮を重ねた結果、引き続き市勢発展のため頑張りたい。心機一転、新たな気持ちでいまなすべきことは何かを一つ一つひも解き、一層気を引き締めてまいりたい」と出馬を表明した。これまで対抗馬や後継者擁立の動きはあったが、いずれも表明するところまで話は進まず消えていった。また、柏木氏には30団体を超す出馬要請があり、名乗りを上げたあとも推薦状が出されているほか市議会の保守系も支援を表明するなど独走ムードが強まっていた。ただ一部には根強い多選批判があり、無投票になるかどうか予断を許さない状況だった。
 過去の市長選をみると、柏木氏が平成4年5月に無投票で初当選、2期目の8年には共産党新人と一騎打ちとなったが、以後3、4、5期の連続3回無投票となっている。
 柏木氏に推薦状 21日に森岡区(山田裕司区長)と日高川土地改良区(北岡俊彦理事長)から提出。