「トマトの成分の一つに中性脂肪などを減少させる効果があり、メタボリック症候群の改善に役立つ」という研究結果を京都大学大学院農学研究科のグループが発表した。脂質異常症や糖尿病に有効とされてきたトマトの成分を具体的に分析し、脂肪燃焼効果のある脂肪酸の一種が含まれていることを発見。ダイエット効果が期待できるという。
 このニュースがマスコミを通じて流れ、小売店ではトマトが大人気。一時は売り場から消えてしまったこともあったという。こういう現象はほかにもあり、インフルエンザの予防としてヨーグルトが爆発的な売れ行きになっているほか、以前にはみなべ町でも梅エキスが血流を改善する効果があるとテレビ番組で放送されて驚異的に売れたこともあった。いずれも消費者の心をつかんだ結果が大きな販売につながった。
 逆に言えば、消費者は何に反応するかを考えることが大事。だから商品販売ではその中身も大切だが、パッケージ、ネーミング、イメージなどいろんな面で消費者の心をくすぐるアイデアで他の商品との差別化を考える。「物さえ良ければ売れる」という時代ではなくなった。
 先日、みなべ町で「第4回県特産品への感性価値付与検討委員会」が開かれた。講師の㈱ぐるなびグループ長の藤本千穂さんは「梅をローマ字で書くと『UME』 になる。『U(you)』 と『me』 で 『あなたと私』 という解釈もできる。2粒入りで恋人をターゲットにしたような売り方はできないか」と梅干しの販売で提言。いままで産地では取り組んでこなかったアイデア。消費者の心をくすぐるには面白いと思うのだが。   (雄)