秋祭りシーズンの10月。日高地方でも毎週末になると、どこかで祭りの音色が鳴り響いている。本紙の記者も毎週どこかの祭りに出かけており、筆者もこれまで印南、稲原、クエ祭を取材してきた。
 日高地方トップの印南祭は毎年多くの見物客が訪れているが、ことしは6年ぶりの日曜日ということもあって、例年以上の人出。メーンの川渡りでは川沿い一面が人で埋まり、ざっと数えただけでも数千人。各組の若中らも例年以上にテンションが上がっているようで、豪快な水しぶきを上げて掛け声を響かせていた。また例年は、原稿の締め切り時間の関係で見られなかった商店街の練り歩きでは、7組の屋台と神輿が連なり、周辺は人で埋め尽くされ圧倒される光景だった。
 ことしはじめて取材したクエ祭は、クエ神輿を奪い合ってけんかをすると聞いていたが、実際見てみると奇祭と呼ばれている意味がよく分かった。形式的なけんかでなく、顔をしかめてしまうくらいの本気のけんか。かなり痛そうに見えたが、息を切らせながらも楽しそうな表情の若中たちが印象的だった。
 日高新報のホームページ「Web Hidaka」では、そんな各地でにぎわっている祭りの様子を収めた写真を掲載。14日までにすでに9カ所の祭りを紹介しており、多いものでは200枚以上。ぜひチェックして盛り上がった祭りの感動の余韻に浸ってもらうとともに、遠方で参加できなかった地元出身者にもぜひ見てもらいたい。本紙ホームページには検索サイトで「日高新報」を検索するか、URL「http://www.hidakashimpo.co.jp」へアクセス。写真はトップページの「写真集」から。     (城)