災害によるライフライン寸断に備え、飲料水や生活用水をいつでも利用できるようにしておこうと、美浜町和田の会社役員小松雅也さん(80)が29日、町に井戸の水をくみ上げる手押しポンプ10基を寄贈した。
小松さんは80歳まで健康で長生きできたことの感謝を込めて、何か地域に役立つことはないかと考え、4年前に自宅近くの駐車場にある菜園用の井戸を和田東中区民共有の災害用井戸として提供。停電時も使えるように手押し式のポンプを取り付け、飲料水としての検査も受けて合格している。
ことし3月の東日本大震災の被災地の状況を見て、あらためてこの取り組みが重要であることを痛感。森下誠史町長に「備えあれば憂いなし。命の水を確保する井戸がまち全体に広がれば」と目録を手渡し、森下町長は「ご自分で水質検査を依頼され、実地に使用方法などを検証されてのご提言は非常にありがたい」と感謝した。
町は現在、町内12地区に3カ所ずつの災害用井戸確保を目指し、地区や自主防災会と連携して候補を選んでおり、来月にはとりまとめて公費による水質検査を発注する予定。その結果を受け、小松さん寄贈のポンプを地域の希望をとって取り付けていくという。

