台風12号の被害を受けて去る6日の日高川町議会全員協議会でも意見が出たが、住民に町からの情報がほとんど入らず、被災者の1人として「どんなになってるんだ」と腹立たしい限りである。
 例えば水や電気、ガスなどのライフラインはいつ復旧するのか、浸水して使い物にならなくなった家財道具はどのように処理すればいいのか、住居がなくなった人への対応はどうするのか、トイレはどこでするのか、浸水した自宅への支援はあるのか等々。分からないことだらけで挙げればきりがない。職員がちょっと説明に来てもいいし、住民が求めている情報をまとめて回覧で回すとか、被災後しばらくして再開した郵便を利用するとか方法はあるはず。町から食事の配給をいただきながら文句をいうのは申し訳ないが、被災後の対応の遅さが目立つ。近年は「地震、地震...」でともすれば見過ごしがちだった水害に対応がぎこちないのは仕方ないが、ぜひ頑張ってもらいたい。
 そんな中も地域住民はもちろん、仕事を放って浸水した自宅の復旧作業を手伝ってくれたり、支援物資を持ってきてくれたり、激励しにきてくれたりする親戚、友人、会社の同僚、取材先の関係者らには感謝してもしきれない。本当に「自分のことでもないのにここまで協力してもらえるなんて。立場が逆なら同じことができるのだろうか」と頭が床につく思いだ。
 今回の被害で自宅は1階部分が天井まで浸水して大半の物を失くしてしまったが、代わりに多くの人から思いやりというもっと大切で貴重な物をいただいている。自宅の復旧の見通しはつかないが、これらを糧に頑張れる気がした。  (吉)