2カ月ほど前に携帯電話の機種を交換。流行のスマートフォンを手に入れた。スマートフォンになったからといって、これといった使い道はないのだが、無料で見られるニュースは便利。政治、経済、スポーツなどジャンル別に、また新聞の紙面では見逃してしまうような小さな記事も見つけやすくなり、毎晩寝る前には隅から隅まで読むようになった。
 最近の東日本大震災と政治のニュースを見ていると、本当にあきれてしまうことが多い。政治家はこんな国難の時でさえも一つにまとまることができないのか、復興は大丈夫なのか心配になる。大震災発生直後は一致団結という言葉が躍ったが、まだ1カ月も経っていないうちにもう政局の話が飛び出す始末。9日付の大手新聞サイトでは野党第1党の副総裁が「首相退陣なら大連立」とか記者会見で述べていたらしいが、現実問題としてこの混乱の時期に総理大臣が辞職して内閣改造があってなんてことはできるわけがなく、空いた口がふさがらない。もう少し普通の感覚が持てないのだろうか。そんなことを言っている暇があったら被災者の役に立つ仕事をしてほしいといいたい。
 
 与党も与党で政権交代後からきちんと公約実現へ向けて仕事をしていないから、国民からの信頼がない。国民はいざという時のためも含めて納税しているのに、一大事があってから財源がないとか増税しようとかを持ち出すのは日ごろの危機管理がなってなかった証拠と言えるだろう。
 
 義援金も続々と集まり、ボランティアの輪も広まっている。国民は復興へ一つになってきている。音頭を取らなければならない政治家も与党、野党関係なく性根を入れるべき。自粛するなら、まずは政局だろう。(賀)