高校生のころ、 当時主流だったMD (ミニディスク) 付のコンポを購入したのをきっかけに、 ラジオをよく聴くようになった。 お笑い芸人やミュージシャン、 俳優がパーソナリティーを務める深夜ラジオを録音しては、 通学電車内で聴いていたことを思い出す。 また唯一受信できたFM 「NHK―FM」 に、 イントロなどでパーソナリティーの声がかぶらず1曲丸ごと流れる番組があり、 録音しては編集で曲を切り抜き、 CD代を節約していたことも懐かしい。 車移動が多くなったいまも、 もちろん車内で聴いている。
 3月11日に東北地方で発生した巨大地震。 停電の続く避難所で生活する被災者にとって、 ラジオは重要な情報源となっている。 被災地では臨時災害放送局が次々と開局している。 放送では、 被災者安否情報、 電気・ガス・水道などのライフライン復旧状況、 給水車の巡回ルート、 停電・断水状況、 仮設住宅、 交通など必要な情報を提供するとともに、 音楽やリスナーのメッセージなども流し、 被災者の生活だけでなく心の支えにもなっている。
 臨時災害ラジオ放送局の立ち上げに協力しているのが、 コミュニティFM局。 広域放送より狭いエリアで放送されるFM局で、 地域密着、 市民参加などが特徴的。 防災行政無線と比べてコストが低く、 自治体が第3セクターで参入する例が多いという。
 日高地方ではFM局はなく、 受信できるのもNHKとFM徳島くらいで、 災害時、 地元に限定した情報を得ることは難しいだろう。 万が一の事態に備え、 各自治体が連携してコミュニティFM局の開局を検討してみてはどうだろうか。      (城)