感動、衝撃、恐怖…その結末はさまざまだが、作品によっては半日から数日間の余韻が続く映画。めったにないが、ラストシーンに続くエンドロールが終わっても頭が抑え込まれて動けず、客電がついてようやく席を立つこともある。
邦画ではエンドロールの後半にプロデューサー、監督、製作者の名前が流れ、製作者は「映画〇〇製作委員会」といった表記をよく見る。これはテレビ局など複数の企業が資金を出し、共同製作という形でリスクを分散させ、著作権や利益を共有する日本独自の仕組みだそうだ。
もちろん、メリットもあればデメリットもある。巨大ビジネスである映画製作も、大手がほぼ独占状態だった昭和のころと比べて参画しやすくなっているのだろう。近年はクラウドファンディングにより、一般のファンが直接出資できる方式も増えている。
映画やアニメ、音楽などのコンテンツ産業は、高市政権が日本成長戦略の中で掲げる戦略17分野の重要な柱であり、ゲームや漫画も含むエンタメ分野全体で2033年には現在の3倍の海外売上20兆円を目指す。今後、さらに投資の枠組みが増えると期待が高まっている。
オール和歌山ロケの映画「つりこまち」が27日の全国封切りを前に、6日から和歌山県内で先行公開された。海や山の美しい自然、悠久の歴史と文化、唯一無二の農林水産物。この和歌山の魅力を発信するには、やはり映画が強烈なインパクトを発揮する。
撮影、音楽のスタッフは業界屈指の一流ぞろい。ふるさと和歌山の活性化を願う地元の人たちの熱い思いがつながり、4年の歳月をかけてついに完成した。ぜひ劇場でご覧ください。(静)

