今年も残すところあと2カ月。公益財団法人日本漢字能力検定協会では、恒例の「今年の漢字」の応募を呼びかけている。例年同様、今年の漢字を予想してみる。

 まず1年を振り返ると、▽1月=高市首相が衆議院を解散▽2月=衆院選で自民党が歴史的大勝、ミラノ・コルティナ冬季五輪でりくりゅうペアが金メダル▽3月=米国とイスラエルがイランを攻撃、ホルムズ海峡の事実上の封鎖で原油価格が急騰▽5月=辺野古沖で船が転覆、同志社国際高校の女子生徒ら2人が死亡▽7月=熊本県で震度7の地震▽8月=日米が28年ぶりに協調して円買い介入、高市首相が食料品の消費税率引き下げの基本方針を決定▽9月=日銀が追加利上げ、政策金利が上昇▽10月=企業や公的機関などを狙った不正アクセスや個人情報流出事案が相次いで発生――などだ。

 今年は1月に衆議院を解散し、2月の衆院選で歴史的大勝を収めた高市首相の存在が大きい。さらに、中東情勢の緊迫化による原油価格の高騰はガソリン価格を押し上げ、暮らしにも影響を与えた。物価高が続くなか、日銀の追加利上げによる金利上昇も注目を集めた。こうした出来事を振り返ると、「高」という字がふさわしい一年だったのではないだろうか。

 ちなみに「高」は昨年、3位に入っている。昨年の漢字は「熊」だった。今年の「高」もそれなりに説得力はあると思うが、昨年の「熊」のように、さまざまな出来事に結び付く漢字よりもインパクトのある一つの漢字が選ばれることも少なくない。幅広い人の投票によって決まるからこそ、予想が難しく、そこがこの企画の面白いところ。応募は12月9日までで、発表は14日に京都の清水寺で行われる。(城)