先日、印南中学校で行われた進路選択に関する講演会で、講師を務めた国際社会貢献センターABICの砂山豊宏さんが話された言葉に共感した。中学生のころに夢がなくたっていい、将来どうなるか分からないことを不安に思うのではなく変化を楽しめる人になってほしいなどなど。最も印象に残ったのは、親が言ったから、先生が言ったから、AIが言ったからではなく、自分で決めて、決めたことを頑張ってほしいと。いろんなことに興味を持ち、たくさんの経験を積んで、自分で選択する。これまでもそうだが、情報があふれる今を生きるためにすごく大切なことだと思う。
皇族数の確保を盛り込んだ改正皇室典範が衆参で可決、成立した。大手紙の報道を見ていると、各社の思いや主張がそれぞれの紙面に表れていて、共感できること、できないことがある。人それぞれ考え方が違うのだから当然だろう。本紙でも成立に対する日高地方の住民の声を拾い、掲載した。気になったのは、どっちでもいいという声。確かに筆者も若いころは皇室について真剣に考えたことはなかったように思う。実際、取材とは別に皇室典範について何人かと話した印象では、自分の生活に影響がなければ特にこだわらないとの考えの人が多かった。
これこそが日本が直面する大きな課題ではないかと感じた。男系継承、女性容認などの主張が目立つが、その影に多くの無関心という由々しき問題があることを放置してはならない。皇室とは、日本人とは何か、関心を持っていろんな意見を聞き、誰かに言われたからではなく自分なりの考えを持つことがまずは重要ではないか。今、関心を持つ大きなチャンスでもある。(片)


