由良町とJR西日本和歌山支社が進める「由良町星空ブランディングプロジェクト」が本格化している。同プロジェクトは、白崎海洋公園を米国のNPO団体「ダークスカイ・インターナショナル」による「星空保護区」に、近畿で初めて認定されることを目指す取り組み。認定されれば、日本ではまだ数少ない星空認定区として観光振興などで大きな効果が出ると期待されている。
認定を目指す白崎海洋公園は、街灯などの人工光が少なく、無数の星が鮮明に見える場所として以前から知られている。先日行われた同NPOによる現地調査でも、既存照明に改修を施すなどの対応を行えば、認定の可能性が十分にあることが示された。
認定にはハード面だけでなく、保護区についての周知や星空に関するイベント、教育活動なども必要となる。その一環として行われた星空フォトコンテストでは、100点を超える応募の中から5作品を選出。現在、県内各地に写真入りポスターを掲示し、最優秀作品を決める投票が行われている。エントリーした5作品はいずれも、高度なカメラテクニックを駆使した力作ばかり。白崎から見た天の川や星座など幻想的な夜空が写し出されており、由良の夜の魅力を存分に伝えている。
今後、照明改修などの検討を進め、3年後の認定を目指す。観光というと新しい施設や派手なイベントに目が向きがちだが、由良町が生かそうとしているのは、昔から変わらずそこに広がってきた自然の風景だ。自然の暗さを守る取り組みは、地域の貴重な資源を次世代へ受け継ぐことにもつながる。静かな海辺に広がる満天の輝きが、新たな観光資源として注目を集めようとしている。(城)

