海釣りの人気スポット、御坊市塩屋町の日高港湾が近年、ユーチューブやSNSなどで紹介され、釣り客が急増している。半面、釣り場にごみを捨てて帰るなどマナーの悪さが問題となり、「このままでは釣りが禁止になるのでは」と嘆く声も聞かれている。

 日高港湾は年間を通じ、カマス、タチウオ、アジ、ヒラメ、ブリなどの魚種が狙える釣り場。護岸に車で横付けし、すぐに竿を出して釣りができる手軽さからも家族連れらに人気となっている。護岸沿いには和歌山ナンバーのほか、大阪、奈良などの県外ナンバーの車も多く、週末になると、竿を出す場所がないほど釣り人でにぎわっている。

 一方、日高港湾は産業振興の物流拠点となっていることから大型作業船が入港。土砂を運ぶダンプカーが頻繁に通行しているが、釣り人の車などが作業の妨げになることもある。ほかにも船舶を係留しているロープの近くで竿を出し、キャストした際に誤って仕掛けが係留している船に当たったりするトラブルが多発。中には護岸にある残土や砕石を無許可で摂取し、持ち帰る釣り人もみられるという。

 こうした後を絶たないマナー違反を見かね、啓発活動を展開している地元の釣りグループ「ローカルフィッシング」前会長の谷村誠さん、現会長の土井紀幸さんらは「ルールを守って楽しく釣りをしてもらいたい」と訴えている。