先月下旬あたりから「春物続々入荷中」「スプリングコレクション」といった地元の洋服屋さんの記事を本紙ショッピング欄に掲載させて頂いている。取材に伺うと、どの店主さんもさすがプロ、パステルカラーのシャツや軽やかな素材のワンピースなど、季節を少し先取りした春らしい服装でいらして、こちらまで春めいた気分にさせてくださる。
桜も咲いて、春本番。私も春らしい格好をしようと、このところ、淡いピンクのカーディガンや紺の薄手のスプリングコートなど春アイテムを組み合わせて、春のコーディネートを楽しんでいる。
しかし今、世の中は混沌としている。ロシアとウクライナの戦争が終わらないなか、アメリカとイスラエルがイランを攻撃。早期終結は見込めず、やられたらやり返すどころか倍返しの勢いで、報復の連鎖に歯止めがかからない。 連日報道されるのは、攻撃されて瓦礫だらけになった街の様子。そこに映し出される人々は、途方に暮れていたり、泣いていたりで、痛々しくてならない。
そんな不穏で残酷で先の見通せない世界情勢の影響は、ガソリンやいろんなものの価格高騰などのかたちでここ日高地方にも及んでいる。でも、とりあえず今、ここでの毎日は、爆撃を受けることなどなく平穏に過ぎていく。戦争がもっと長引けばより事態は悪化して、私たちの暮らしに影を落としてくるのだろうか。そんな不安をかすかに覚えつつも、今日も私は洋服選びを楽しんでいる。春のおしゃれを、なんてのんきに構えている場合ではないと思うところもないことはないが、だからといってどうすることもできない。ただ、今ある環境のなかで生きるしかない。(亜)

