
御坊市は2026年度の橋りょう点検事業で、老朽化が進む日高川の野口橋(延長351・8㍍)など市内86橋について、5年に一度の定期検査を行う。野口橋は老朽化や架け替えの莫大な費用を考慮してすでに撤去されることが決まっており、今回の検査を機に市が撤去の時期を見定めていく。
野口橋は1959年の架設以来、67年が経過。17年と22年の定期検査ではいずれも早期に措置を講ずべき状態を示す「Ⅲ判定」。市は廃止(撤去)または更新(改修・新設)を検討しようと、2023年12月から翌24年1月まで周辺住民や利用者らを対象にニーズ調査を実施。存続を希望する回答が半数を超えた一方で、利用頻度の低さが浮き彫りとなった。また、野口橋の撤去には約6億円、新設には約14億円が見込まれ、架け替える場合は合わせて約20億円の予算が必要。塗装や橋脚面などの改修だけでも2億2000万円がかかることなどから、市は将来的に撤去する方針を固めた。
定期検査の対象となる市内の橋(延長2㍍以上)は203カ所あり、市は25年度1カ所、26年度86カ所、27年度115カ所、28年度1カ所で実施。26年度の予算2300万円が3月議会で承認されれば5月にも入札を行う。検査では目視と打音でひび割れやさび、内部の欠陥を確認。結果は来年3月末までに判明し、Ⅲまたはそれ以上の判定が出る見通し。緊急の措置が必要なⅣ判定が出た場合はすぐに通行止め、現段階でも通行に支障がある場合は検査結果を待たず即時通行止めにする可能性もある。


