久留米町長に答申書を渡す和佐委員長

 日高川町立小・中学校再編推進委員会は30日、今年6月から協議を重ねてきた学校再編の枠組み等について、久留米啓史町長に答申した。小学校については各校の児童数の今後の推移予想、既存校舎の状況、通学の距離・時間などを考慮のうえ、美山地区は3校を1校、中津地区は現状のまま、川辺地区は5校を2校にする枠組みとなり、同委員会と教育委員会が今後、各小学校区ごとに住民、保護者を対象とした説明会を開く。

 同再編推進委員会は町長の諮問機関として今年6月に設置され、町立小中学校の再編の枠組みや学校区(通学区)、統合時に使用する施設の整備、通学対策について、基本的な考え方や具体的な計画・方策を協議し、再編計画をまとめた。

 この日は、同再編推進委員会委員長の和佐公生教育長と副委員長の釈野恵修教育長職務代理が役場町長室を訪れ、和佐委員長が「推進委員会の意を十分に尊重され、その実現に努められるよう要望します」と久留米町長に答申書を手渡した。久留米町長は「デリケートな話の中で方向性を見いだしていただいた。これが実現できるよう一緒になって力を尽くしたい」と述べた。

 答申内容は、小学校が、現在の9校のうち中津地区の中津小は再編統合の対象とせず現状のまま。美山地区の川原河、笠松、寒川第一の3校は一つに統合し、川原河小の校舎等を使って2024年度に開校を目指す。川辺地区については和佐、江川、山野、三百瀬の4校を統合し、和佐小の施設で25年度の開校(仮称・川辺地区新設小学校)を目指す。川辺西小は統合しないが、通学区域のうち玄子、早藤、蛇尾の早蘇地区は25年度から川辺地区新設小学校の校区に再編する。

 中学校は生徒数の推移、教科担任の適正配置、多様な部活動を選択できる学校規模などを考慮し、現在の丹生、早蘇、中津、美山の4校を1つに統合し、早蘇中の施設で25年度に開校できるよう進めていくとした。

 同再編推進委員会、教育委員会は今後、各小学校区9カ所で再編・統合計画の地区説明会を開き、地域や保護者らの理解を求めていく。

 日程は次の通り。時間はすべて午後7時半から。

 寒川第一校区=19日、寒川多目的施設(旧寒川中体育館)▽笠松校区=21日、平スポーツセンター▽川原河校区=25日、山村開発センター大ホール▽中津校区=28日、日高川交流センター▽山野校区=11月2日、山野小体育館▽江川校区=11月4日、江川コミュニティ防災センター▽和佐校区=11月9日、南山若者センター▽三百瀬校区=11月11日、早蘇中体育館▽川辺西校区=11月16日、川辺西小体育館