サルの幸ちゃんとハイタッチする藤井七冠(代表撮影)

 先月27、28日、和歌山市の和歌山城ホールで行われた将棋の第37期竜王戦第5局は、藤井聡太竜王(22)=名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖と合わせ七冠=が挑戦者の佐々木勇気八段(30)に91手で勝利し、対戦成績を3勝2敗として4連覇に王手をかけた。翌日には、両棋士が和歌山城公園を散策。紅葉渓(もみじだに)庭園では、公演中の猿回し一座「お猿の森」=美浜町=のサルと触れ合った。

 藤井竜王と佐々木八段はともに今回が初めての和歌山訪問で、地元で人気の〝勝負めし〟やおやつはどれも大満足。29日の和歌山城では尾花正啓市長の案内で紅葉が美しい庭園を歩き、猿回しのサルの幸(さち)ちゃんと「幸せを呼ぶ」というハイタッチを繰り返し、対局中にはみられない笑顔あふれるひとときとなった。