先日、自転車利用者の交通違反に対する県内一斉指導取り締まりが行われ、御坊市内で取材した。その日は雨で自転車の通行自体が少なかったが、雨の日だからこその傘差し運転を含めて指導警告が3件。昨年4月に着用が努力義務化されたヘルメットはほとんど見なかった。

 先月、自転車の交通違反に反則金を納付させる、いわゆる「青切符」による取り締まりの導入を盛り込んだ改正道交法が可決、成立した。自転車が関係する事故が増加傾向にある中、車やオートバイと同様、交通違反に対して反則金を納付させる「青切符」を導入するもので、16歳以上に適用。113の違反行為が対象となる。公布から2年以内に施行される予定。今後、反則金の金額について政令が定められる。

 現在、自転車の取り締まりの多くは罰則を伴わない専用カードを使った「警告」。一方で悪質な違反には交通切符、刑事罰の対象になる「赤切符」が交付される。導入で「青切符」の対象となる違反行為は信号無視、一時不停止、携帯電話や傘差し、イヤホンの「ながら運転」、通行区分違反など。酒気帯びや携帯電話を使用しながらの事故につながるような危険な運転といった特に悪質な違反は従来通り「赤切符」が切られる。

 自転車も車両。被害者はもちろん、加害者にならないよう、ルールを守って安全に運転しよう。(笑)