賞状を手に米光名誉教授

 和歌山高専(北風幸一校長)生物応用工学科の米光裕名誉教授が、昨年5月に学術誌「森林防疫」(全国森林病虫獣害防除協会)に発表した論文「煙樹ヶ浜松林におけるマツ類枯死木の増加要因について」で林野庁長官賞を受賞した。

 研究は同校と県林業試験場、伊都振興局、県林業振興課、美浜町との共同。美浜町の煙樹ケ浜(総面積約78㌶、マツ類約5万本)で、2018年の台風21号通過後にマツ類の枯死木が急増したことを解明するために実施された。

 米光教授(当時)は、マツノザイセンチュウ罹患樹の調査を担当し、遺伝子診断などを使って研究した。受賞に際し、「このような賞をいただき光栄に思います。共同研究者の方々にご指導いただき、微力ながら地元貢献できたことを喜んでいます」と話している。