全国制覇を決めたハーモニーズメンバー

 NPBガールズトーナメント2022・全日本女子学童軟式野球大会の決勝が5日、石川県の金沢市民野球場で行われ、県選抜チーム「和歌山ハーモニーズ」が岐阜選抜ドリームスを7―1で下して悲願の初優勝を果たした。日高地方の日高ドリームガールズからメンバー入りしている選手も歓喜の声を上げ、全国制覇の快挙を成し遂げた選手たちの胸には金メダルが輝いた。

 ▽決勝
岐阜選抜ドリームス
010000 1
10132× 7
和歌山ハーモニーズ

 日高ドリームガールズから中本美咲さん(湯川小6年)、竹山愛瑠さん(志賀小6年)、木下青葉さん(上南部小6年)、外川結愛さん(御坊小6年)の4人がメンバー入り。

 先手を取ったのはハーモニーズで初回、竹山が1死から右翼線へ三塁打を放って出塁し、中本のバント安打で竹山がかえって1点を先制。日高ドリームガールズメンバーの活躍で先取点を奪った。2回に同点に追いつかれたが、直後の3回、竹山が四球で出塁、中本も左前打を放って1死一、二塁とし、重盗を決めて好機を広げた。続く打者が四球を選んで満塁とし、2死から三走の竹山が本盗を決めて勝ち越しに成功。4回に3点、5回にも2点を加えて7―1と大きくリードを広げた。最終回の6回から木下がマウンドに上がり、打者2人をきっちり内野ゴロに仕留めて交代。最後の打者を二ゴロに打ち取り、ゲームセットとなった。

 主将を務めてチームを引っ張った中本選手は「決勝の試合前には『最後なので楽しくやろう』と話し合って臨みました。一戦ごとに強くなっていったように思います。優勝できてとてもうれしいです」と笑顔を見せた。

 大会は先月29日に開幕。各都道府県の代表43チームがトーナメントで対戦。ハーモニーズは2018年、19年の過去2回はいずれも準優勝で、今回が初めての優勝となった。