和歌山労働局(小島敬二局長)が、6月の県内の一般職業紹介状況を発表。有効求人倍率(季節調整値)は1・17倍で前月と同水準。全体的には緩やかに持ち直しの動きがみられるとして、昨年6月から13カ月ぶりに雇用情勢判断を上方修正した。


 6月の企業の求人は1万7868人(季節調整値)で、前月より0・2%増加。求職者は1万5263人で0・3%減少。有効求人倍率は1・17倍となり前月から横ばい。昨年2月から17カ月連続で求人が求職を上回る1倍超えが続いている。近畿の有効求人倍率は1・16倍で、全国は1・27倍だった。


 新規求人数は、6222人(季節調整値)で前月より0・9%増加。新規求職者数は3157人で3・8%減少し、新規有効求人倍率は1・97倍で、0・09㌽増加した。正社員については、有効求人倍率が0・82倍(原数値)で15カ月ぶりに前年同月を下回ったのは、求人、求職いずれも増加しているが求職者の増加数が上回ったため。


 小島局長は、「6月は季節調整値で有効求人、新規求人数がいずれも増加し、有効求職者、新規求職申込件数が減少するなど、全体的に緩やかな持ち直しの動きが見られる」とし、先月まで「一部で持ち直しの動きが見られる」としていた情勢判断を13カ月ぶりに上方修正した一方、「新型コロナの感染状況と、原材料価格の動向や供給制約が雇用に与える影響に引き続き注意する必要がある」と述べた。


 御坊は1・16倍 ハローワーク御坊の6月の有効求人倍率(原数値)は1・16倍で、前年同月より0・12㌽上昇した。