日高木材協同組合事務所前に展示されている木塀(イメージ)

 日高木材協同組合(松本政彦理事長)が、デザイン性などを競う第1回木塀施工コンペを開催する。テーマは「紀州材をもっと身近に」で、紀州材の需要拡大や木の温かみが感じる景観づくりが狙い。今年1月から12月末までに日高地方1市6町の業者が施工した紀州材を使用の木塀が対象で、最優秀賞(1点)には20万円の賞金が贈られる。

 住宅建築業界の塀は塩ビシートや鉄製フェンスが大半だが、地球環境を守るため、伐採期の国産材を有効活用し、森林の伐採、活用、植栽、育成のサイクルが必要だという。2015年の国連サミットで採択されたSDGsの目標の中にも森林循環の重要性が盛り込まれている。

 コンペは日高地方の紀州材のPRと活性化を図る目的で、御坊市のまちづくりチャレンジ事業の補助を受けて実施。対象は御坊市と日高郡の設計事務所、工務店、建設会社。住宅や事務所などの新築、リノベーションに伴う木塀のほか、木塀のみの施工も可能。支柱がアルミやスチールでも木塀全体で50%以上紀州材を使用していれば応募できる。最優秀賞のほか、優秀賞2点(賞金5万円)を選ぶ。締め切りは来年1月6日で、2月中旬に入賞結果を発表する。

 申し込み方法など詳細は同組合℡0738ー22ー0434。