南陵7回、無死満塁から併殺の間に三走塚本が生還

 第104回全国高校野球選手権和歌山大会は27日、準決勝が行われた。第1試合では本紙エリア勢で唯一4強入りの和歌山南陵が智弁和歌山と対戦。南陵は3投手の総力戦で今年の春の近畿王者に挑んだが、強力打線を抑えることができず、7回コールド負け。初の決勝進出はならなかった。

 ◇準決勝
智弁和歌山
3021201 9
0000002 2
和歌山南陵
  (7回コールド)

 南陵は9点を追う7回、智弁3番手清水から四球と敵失、武藤の右前打で無死満塁の絶好機をつくると、代打田村の二ゴロ併殺の間に1点。なおも敵失で2死一、二塁とし、4番手橘本から中谷が左前打を放ち、2走が生還。意地を見せたが、最後は投ゴロに打ち取られた。

 先発上田は立ち上がりに四球と犠打で得点圏に走者を背負い、3連打を浴びて2失点で降板。1死一、二塁からマウンドに上がった片岡は適時打で1点を献上したが、後続を併殺に打ち取った。3回には1死満塁から右犠飛と適時打で2失点。2死満塁から登板のエース武藤は強打者山口を遊ゴロに打って取り、ピンチをしのいだが、5回に本塁打を被弾するなど2失点。7回には無安打で1失点。準々決勝で日高から13奪三振のエースをもってしても智弁打線を抑えきることができなかった。