ゴーヤを収穫する宮土さん

 日高川町山野、宮土耕市さん(76)の畑では、大きく育った節成りゴーヤの収穫作業が始まっている。

 宮土さんは妻節子さん(72)、長男登成さん(47)と3人でゴーヤとウスイエンドウ、菜の花などを生産。ゴーヤ作りは20年ほど前から始め、今年も20㌃の畑に定植。一般的には垂直に立てたネットで栽培されるが、宮土さんはこのネットの上部に棚を作ってツルを水平方向にも伸ばして育てており、棚からは青々とした大きなゴーヤがたくさんぶら下がっている。

 節子さんによると、今年は雨量と日照のバランスがよくて、カメムシなど害虫も少なく順調に生育し、6月20日ごろから収穫を開始した。JA出荷も6月中旬にスタートし、8月中旬をピークに9月初旬まで、京阪神の市場へ送られる。

 日高川町内では、16人の生産者が計約1㌶で栽培、JAに出荷。昨年は30㌧を出荷しており、今年も昨年並みを見込んでいる。節成りゴーヤは苦みが少なく食べやすいのが特徴で、同町のゴーヤは市場の評価が高く、増産の依頼もあるという。

 節子さんは「今年もおいしいゴーヤができました。わたと油の相性がいいので、わたを取らずに天ぷらなどがオススメ。ビタミンCたっぷりのお茶も美容にいいですよ。ぜひ試してください」と、栄養いっぱいのゴーヤをPRしている。