敢闘賞の盾を手に貴志さん

 第38回近畿マスターズ陸上競技選手権大会が、大阪市のヤンマーフィールド長居で開催され、円盤投げとハンマー投げの2種目を制した印南町の貴志栄子さん(65)が敢闘賞を受賞した。御坊市の山本一也さん(65)も2種目で優勝と活躍した。

 今大会は、新型コロナ感染対策の一環として、出場種目を1人2種目までに制限して実施。貴志さんは、65~69歳女性のクラス(W65)の円盤投げとハンマー投げにエントリーし、円盤投げは21㍍82で1位。ハンマー投げは27㍍45をマークし、大会記録(26㍍67)を塗り替えて優勝した。両種目とも、自身が4月に樹立した県記録を更新。この活躍が認められ、貴志さんには敢闘賞が贈られた。

 貴志さんは「生涯現役がモットーで、自分が作った県記録を更新できたのはよかった。ハンマー投げは日本記録(31㍍79)を狙っていたので少し残念ですが、今のクラスのうちに必ず達成したい」と笑顔を見せていた。

 山本さんは男子65~69歳の立ち五段跳びで11㍍66の大会新記録を出して優勝し、同円盤投げも39㍍88で1位となった。「立ち五段跳びは県記録(11㍍80)更新を目標にしていたので、記録はいまひとつ。しばらく大きな大会はないですが、次は頑張ります」と話していた。