御坊市島でボードゲームカフェ「ゆめみ茶屋」のオーナーを務める山本琴美さんらが、恐怖体験でまちおこしをしたいと、同店別館の古民家を使った「謎解き×お化け屋敷」イベントを企画。クラウドファンディングで支援を募ったところわずか3日で目標額を達成。8月13日からのイベント開始が決まった。

 山本さんは、「田舎に帰ってきても遊ぶところがない」という若者の声に応じるとともに、自然や観光など魅力あふれる和歌山を県外にPRするため、和歌山に来るきっかけにしてもらいたいと、イベントを企画。有名テーマパークなどでプロホラーアクターとして活躍する花心透さん、御坊市で謎解きゲームの企画などを行うGMタイラーさんとともに、同イベントを開催するためのチーム繰映党(クリエイトウ)を結成。クラファンサイト「キャンプファイヤー」で、目標資金を50万円に設定し募集。リターンは優先予約チケットやオリジナルグッズなどで、多くの支援が集まり3日間で達成した。

 イベント内容は、「オトナが本気で制作に挑んだハイクオリティなエンターテインメント」とし、参加者が歩いて進むお化け屋敷と異なり、案内人とともに行動し、ストーリーが進む。また舞台となる築40年以上の古民家には設定があり、「肝試しに不法侵入した人が行方不明となり、後日遺体で発見される。人々はそれを『タカコさんの呪い』だという」。イベントでは、そんないわくつきの古民家で脱出ゲームをするプレイヤーの一員として参加。ゲームを進めるうちに恐怖体験に巻き込まれていく。

 山本さんはイベント企画に向け東京で研修を受けるなどしてきており、今後も演出のための機材の準備やスタッフの練習など、本番に備える。クラファン達成について「多くの方にご支援いただき、ありがとうございます」と感謝。「一切妥協せず作ったハイクオリティな恐怖体験をお楽しみください」とPR。クラファンでは引き続き支援を募集しており、「一般販売もありますが、数に限りがありますので、ご希望の方はお早目に」と呼びかけている。希望者はキャンプファイヤーで「お化け屋敷」などと検索すれば、支援サイトを見つけることができる。