2つのトロフィーを前に、受賞作について話す中道代表

 パナソニック株式会社エレクトリックワークス社近畿電材営業部が主催するライティングプランコンテスト2021近畿で御坊市島の一級建築士事務所株式会社スタジオパートスリーがリフォーム賞と敢闘賞を受賞した。

 ライティングプランコンテスト2021近畿は、関西一円のハウスメーカーや工務店、建築設計事務所などが店舗や住宅等建築物の事例を出展し、提案した照明やインテリアを審査するコンテスト。スタジオパートスリーは、2軒を出展し、「南紀白浜のリフォーム」は改修部門最高のリフォーム賞を受賞した。元クリニックの建物の全面改装で、古いサッシがある大きな窓には木製の縦型ルーバーを設置し落ち着いた雰囲気を出し、太陽光を取り入れている。広々としたリビングダイニングは、田の字に配置した折り上げ天井に間接照明を設置し優しい明りをデザイン。ガレージ隣の洋室は車が趣味のオーナーが、部屋から車を眺められる横長のスリット窓を設置するなど、居心地のいい空間づくりを随所で行った。照明のバランスや空間の取り方、素材の照らし方などが高く評価された。一方は、田辺湾を見下ろす立地を最大限に生かした「紀伊田辺の高台の家」で、リビングに大開口の窓を設置し余計な照明は付けず、広いテラスも設け、眺望を楽しめる空間をデザイン。外壁を照らす夜の光も高評価で敢闘賞を受賞した。

 22日には大阪市で表彰式が行われ、トロフィーを受け取った中道哲也代表(58)は、「久しぶりのコンペでしたが、若いデザイナーや年配の建築士などの仕事が見られてよかった。設計業界も若い人の成り手不足。いい仕事をすることで、希望を持ってやってみたいと思ってもらえるよう一層頑張ろうと思いました」と笑顔を見せ、「設計事務所で家づくりをするのは敷居が高いと思われがちですが、予算と希望に合わせて無駄がなく、住みやすい値打ちある家づくりを提案できるので、気軽に相談してほしいです」と話していた。