みなべ町埴田、鹿島神社の奉納花火祭は例年8月1日に行われているが、今年も新型コロナの感染予防で中止することが決まった。

 江戸時代、1707年(宝永4年)と1854年(安政元年)の地震で大津波が打ち寄せてきたが、南部湾の鹿島から怪火が現れて津波を東西に分けたという言い伝えがあり、「鹿島の大明神が守ってくれた」と毎年感謝の気持ちを込めて花火が奉納されている。

 亀井隆行宮司は「コロナで3年連続の中止。来年こそは無事奉納できるよう祈念しています」と話している。当日は午前9時から神事のみ行われる。日高地方ではすでに御坊市の花火大会中止が決定しており、日高川町では開催の方向で検討している。