美浜町の籔内美和子町長(59)は15日、任期満了(来年2月)に伴う次期町長選への出馬を表明した。この日の議会一般質問で、北村龍二議員から「任期満了まで8カ月、出馬の意思は」と問われ、答えた。

 籔内町長は1期目の3年4カ月を全力で駆け抜けたと振り返り、「まだまだ課題もたくさんある。現段階では種をまき、芽が膨らんできたころで、やはりヒマワリのような花を咲かせたい。町民の皆さまの信任をいただけるのであれば、引き続き美浜町政を担わせていただきたい」と2選出馬を表明。1期目の公約に掲げた「1人の犠牲者も出さない災害に強いまちづくり」「子育て、高齢者の暮らしを応援する優しいまち」「煙樹ケ浜などの美しいまちを守り、住民の健康や産業振興」の3つの柱について、津波避難タワーの建設、こども医療費を18歳まで拡充、高齢者の外出支援事業の創設などを推進したことを説明し、前へ進めた職員、住民、議会に感謝した。

 今後は「職員が住民の皆さんに常に『ありがとう』という思いで仕事ができるよう、住民同士も『ありがとう』の言葉が言い合える、そんな愛のある優しいまちづくりをしたい。引き続き『強く、優しく、美しいまち美浜』をスローガンに、(2年後の)町制施行70周年は私が指揮を執りたいと強く思っているが、残された任期を職員とともに懸命に取り組んでいく」と決意をにじませた。

 次の町長選へ出馬を表明したのは籔内町長が初めて。選挙までまだ約8カ月あり、対抗馬についてはうわさがあるものの、具体化はしていない。

2選出馬を表明する籔内町長