日高町の産湯海水浴場が、コロナ前の2019年以来、3年ぶりの開設が決まった。期間は7月13日から8月21日まで。感染症対策を徹底したうえで海の家もオープン。初日に海開きで神事が行われる。

 過去2年間はコロナ禍の中、現場スタッフの人員確保も難しかったため、海水浴場の開設を中止。今年はワクチン接種も進み、総合的に判断した結果、対策をとりながらにはなるが、オープンが最善として、運営する同町地域振興株式会社(山田理司代表取締役)の役員会で決めた。

 14日にスタッフが集まり、開設に向けて協議。いまのところ海の家ではカレー、おにぎり、カップラーメンやアイスクリーム、ビールなどの販売を予定している。レジャー用品や産品の物品販売は行わない。

 また、入場者数の上限は設けない。シャワーと更衣室も利用できるが、更衣室は脱衣場として、できるだけ車で着替えてもらうよう求める。

 今年からペットの入場もできない。例年通り、サーフィンやモーターボート、水上オートバイの利用は禁止とし、町内の海岸は火気厳禁のため、バーベキューや花火、たき火はできない。

 産湯は遠浅で、約1㌔にわたってきれいな白砂の浜が続く、県中部で随一の規模を誇る海水浴場。家族連れらに人気があり、コロナ前まではシーズンに県内外から約2万人が訪れていた。

 初日の神事には関係者が出席し、シーズン中の安全を祈願。テープカットを行う。山田代表は「コロナ対策を徹底したうえでのオープン。まちの雇用、活性化へ、地域が活気づけば」と話している。