例年この季節になると、全国各地で水の事故が相次ぐ。先月、広島県で川遊びをしていた中学2年の女子生徒が流され、また、高校1年の男子生徒がおぼれ、それぞれ死亡。今月も、京都市内の川で小学6年の男子児童2人が流され、1人は救助されたが、もう1人が行方不明になる水難事故があった。そんな現場で救助に当たる消防の隊員。今年も御坊市、日高広域がそれぞれ訓練を始めている。

 警察庁のデータをみると、2020年に水難事故に遭った人は1547人。そのうち722人が犠牲になっている。また、中学生以下の子どもの犠牲者の64%が「川」。川というと、家族、友達で水遊びやバーベキューを楽しめ、これから日高地方でも遊びに行く人も増えるため、日高広域消防は夏のレジャーシーズンを前に、水難事故の防止を呼びかけている。自分が遊びに行く場所はどんなところなのか、自分の体調はどうなのか、天候はどうなのかのチェックが大切。まずは自分の命は自分で守るという心がけが求められている。

 国土交通省と河川財団は今年から、川の安全な楽しみ方を学ぶコンテンツ「うんこドリル 川の安全」を同財団のホームページに公開。子どもたちに人気の学習書籍「うんこドリル」とコラボし、子どもたちが水難事故に遭わないよう、川遊びの注意事項を楽しんで学べるようになっている。コンテンツは水辺で遊ぶ際にしっておきたいことを分かりやすく説明したものと、ウェブクイズ形式のものの2種類で、同財団のホームページでは、うんこドリルコンテンツほか、水辺の安全ハンドブックや全国の水難事故マップを公開。楽しく遊び、悲惨な事故を防ぐため、子どもはもちろん、大人も正しく注意しよう。 (笑)