御坊署管内で骨董品を買い取りたいとの電話があり、自宅に来た業者に貴金属を持って行かれたとの相談があった。同署は買取業者を装って高齢者宅を訪れ、隙をみて貴金属を盗む悪質な窃盗の手口とみて、注意を呼びかけている。

 同署によると、7日午前、日高郡内の80代で一人暮らしの女性宅に、女の声で「骨董品を買い取りたい」と電話があり、その後、買い取りに来たという男が女性宅を訪問。「トイレを貸してほしい」「家の中を見せてほしい」と理由をつけ家に上がり込み、男は引き出しを開けたり、家の中を物色、瀬戸物を100円で買い取って帰ったが、不審に思った女性が別に暮らす息子に相談した。男の特徴は40代ぐらいで小太り、黒っぽい色の服装だったという。


 同署は強盗に発展する恐れもあるとして警戒を強化中。有田地方でも同じような相談があったといい、「このような訪問業者が来たときは、むやみに家に上げない、不要な勧誘はきっぱり断る、貴金属などは見せないように。電話で一人暮らしなど個人情報を教えないようにもしてください。また、家に来て帰らない、勝手に上がり込んできたといったときは、すぐに110番か御坊署(0738220110)に通報してください」と注意を呼びかけている。