道路沿いの法面に咲くササユリ

 日高川町初湯川、椿山ダム湖西のリフレッシュエリアみやまの里入り口で、かわいい薄紅色のササユリが見ごろを迎えている。

 ササユリ生産に取り組む同町ササユリ普及育成協議会(大串隆会長)とバイオセンター中津の職員らで植えたササユリ。以前はみやまの里森林公園に植えていたが、ほとんどがイノシシの食害に遭ったため、2019年からは、道路沿いに植えている。椿山ダム湖沿いの県道にある平橋南詰めから、リフレッシュエリアみやまの里に向かう道路で階段状になった法面を花壇に活用しており、昨年11~12月に約1500個の球根を植えた。

 先月24日ごろから開花が始まり、500個以上のつぼみが確認された。見ごろを迎えた1日には、大きさや色の濃淡などさまざまなササユリがかれんな姿を見せていた。バイオセンターの職員は「見ごろのピークに入っており、今週末ごろまでたくさんの花を楽しんでいただけます」と話していた。

 ササユリは野山に自生し、各地で見られたが、近年は環境の変化や獣害により全国的に激減している。同協議会やバイオセンター中津では、ササユリの咲く里山の風景を取り戻そうと、球根の生産や植栽に取り組んでいる。