GMに就任した濱中さん(右から2人目)と北岡球団代表㊨ら

 野球・さわかみ関西独立リーグ所属で田辺・西牟婁を拠点に活動する和歌山ファイティングバーズ(FB)のゼネラルマネジャー(GM)に23日、田辺市出身で南部高校OB、プロ野球・阪神タイガース等で活躍した濱中治さん(43)が就任。同日、同市内で記者会見し「地元の皆さんに愛され、まちを盛り上げられる球団にし、ふるさとに貢献したい」と述べた。

 濱中さんは1996年、ドラフト3位で阪神に入団。強打の外野手として活躍し、2度のリーグ優勝を経験した。2008年にオリックス、11年にヤクルトに移籍し、同年に引退。15~19年には阪神打撃コーチを務め、現在は野球解説者をしている。

 御坊市の北岡大伸球団代表が今春、濱中さんに手紙で就任を要請し、快諾。「田辺市に何か貢献したいという思いは常にあった。チームのことはそれまで知らなかったが北岡代表の熱意を感じた」と語った。

 活動については企業訪問を通じたスポンサー獲得を中心に、選手への指導や子ども向けイベントへの参加などを行う考えとし、「スポンサーを集めてチームの存続に力を貸したい」。「全力疾走、全力プレーで試合を見に来た人を元気づけられるようなチームをつくりたい。NPB(日本野球機構)の選手も出したいし、子どもたちへの野球の普及にも取り組みたい」と力を込めた。

 チームがGM職を設けたのは球団創設以来初。契約は現段階で今シーズンが終わる10月末までとしている。