クロマツとオガタマノキを植える籔内町長ら

 緑豊かな和歌山を将来に引き継いでいこうと、「わかやま森林と樹木の日」記念行事が22日、美浜町の煙樹海岸多目的広場で開かれ、記念植樹などを行った。

 2011年5月22日、田辺市で当時の天皇皇后両陛下をお迎えして行われた全国植樹祭の意義を後世に伝えていこうと、翌12年から毎年、県内市町村持ち回りで行われている。新型コロナの影響で今年3年ぶりに開催された。

 仁坂知事は「きょう植樹するクロマツは煙樹ケ浜のシンボル。どんどん植えて、美浜町も県も永遠に栄えますように」と願いを込めてあいさつ。県議会の森礼子議長に続いて籔内美和子町長が「煙樹ケ浜は先人のたゆまぬ努力により長きにわたり大切に守り受け継がれてきた。きょうの植樹を後世に伝え、大切に守り伝えていきたい」と決意を新たにした。

 県緑化功労賞を受賞したみなべ川森林組合と有田市みどりの少年団に表彰状を贈呈。みなべ川森林組合の田中昭彦組合長は「これからも木の国を絶やさず、繁栄していけるよう頑張りたい」と話した。

 記念植樹は、植樹祭で天皇皇后両陛下がお手まきされたオガタマノキと、松枯れを予防した耐性クロマツの2種類で、仁坂知事や籔内町長がスコップで土をかぶせた。木は、あらためて美浜町役場敷地内に植えられた。