県選抜入りで活躍を誓う北野選手

 サッカーのU―14(中学2年以下)トレセン県代表メンバーに、田辺西牟婁を拠点に活動するカナリーニョFCリオ所属で日高中2年の北野巧真選手(14)が、日高地方から唯一選出された。22日に奈良県で開幕する関西トレセンリーグに参戦する。スピードを生かした突破力が魅力のFWで、カナリーニョでは2年生ながらレギュラーを勝ち取っている点取り屋。関西リーグでもゴール奪取へ燃えている。

 県選抜メンバーはゴールキーパー2人、フィールド16人の18人で構成。新型コロナの影響で選考会等が開かれる機会がほとんどない中、能力の高い北野選手は監督推薦で選抜入りした。

 小学2年からフットサルを始め、5年からFCダンシーマでサッカーに転向。県の有望選手発掘プロジェクト「ゴールデンキッズ」にも選ばれるなど身体能力は抜群。小学生のころからスピードと技術力を生かしたドリブル突破、視野の広いパス、高い決定力となんでもこなせるアタッカーで、中学はカナリーニョでさらにスピードと技術に磨きをかけている。50㍍走6秒6の瞬発力が武器で、持ち味は「スピードと、相手を抜いてシュートを打つこと」、課題は「決定力を上げること」と自己分析。練習でも試合でも、常にゴールを決める意識を高く持ってプレーすることを心がけている。関西リーグでは「自分の実力がどれだけ通用するか試して来たい。得点を決められるように頑張りたい」と活躍を誓った。カナリーニョFCリオの渡辺慎二監督は「スピードがあって、両足でシュートを打てるのが魅力。将来性のある選手で、関西トレセンではレベルの高い選手のいい所を学んで、自分のチームに持ち帰ってレベルアップにつなげてほしい」と期待している。

 身長163㌢。憧れの選手はフランスのパリ・サンジェルマンのFWキリアン・ムバッペ選手。「スピードとフェイントがすごい。あんなプレーができるようになりたい」と目を輝かせ、将来は「Jリーガーになりたい」とこぶしを握った。

 関西トレセンリーグは2府4県の選抜チームとセレッソ大阪、ガンバ大阪、京都サンガ、ヴィッセル神戸の10チームが今後、11月にかけてリーグ戦を行う。