パワフルな演奏を披露する御坊市民吹奏楽団

 御坊市民吹奏楽団(内匠勇二団長)は15日、御坊市民文化会館大ホールで結成30周年記念コンサートを開催。コロナ禍でこの2年間定演がなく、3年ぶりの演奏会となった。賛助出演を含め約30人のメンバーがアニメソングや東京五輪応援ソング、「平成大ヒットメドレー」などおなじみのナンバーでパワフルな音を響かせ、節目の年を記念する演奏に大きな拍手が送られた。

 同楽団は1991年5月に結成。昨年で30周年を迎えた。おととし2月に予定していた定期演奏会は1週間前にコロナ禍で中止となっており、今回は感染拡大防止を徹底したうえで3年ぶりのコンサートとなった。

 冒頭で、内匠団長があいさつ。「30年、いろんなことがありました。いいことばかりではなく運営が厳しいこともありましたが、地域の皆様のご協力できょうまでやってこれました。今後50年、100年と続けていきたい、素晴らしい楽団です」として観客や地域の人々への感謝を述べ、演奏をスタートした。

 舞台は2部構成で、第1部はクラシック曲中心。重厚なドイツマーチ「ツェッペリン伯爵行進曲」、吹奏楽の古典的名曲「序曲『バラの謝肉祭』」等で吹奏楽ならではのボリュームのあるハーモニーを聴かせた。2部はポップス中心のプログラムで、エネルギッシュな「紅蓮華」でスタート。美空ひばりの「愛燦燦」をしみじみと、東京五輪応援ソングの米津玄師作曲「カイト」を爽やかに奏で、最後は「平成大ヒットメドレー」。プリンセスプリンセスの「Diamоnds(ダイアモンド)」で始まり、「負けないで」「世界に一つだけの花」「キセキ」「残酷な天使のテーゼ」「前前前世」など31年間のヒットナンバー全27曲のサビの部分が次々に演奏された。同楽団を28年間指導している西垣誠一郎さんが力のこもった指揮で躍動的な音を引き出し、再び「ダイアモンド」で締めくくると会場は大きな拍手に包まれた。アンコールの拍手に応え、「マツケンサンバⅡ」を演奏。盛り上がって幕を閉じた。