和歌山労働局(小島敬二局長)は、2021年度の県内の高校新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況(3月末現在)を取りまとめ発表した。就職内定率は99・6%と前年同期より0・7㌽上昇し、過去最高だった18年度の99・7%に次ぐ内定率となった。

 高校生を対象にハローワークを通じて出された求人は2746人で、コロナ前から大きく減った20年度よりもさらに1・3%減少。生徒数減に伴い年々減少傾向にある求職者も前年同期より4・4%減り、1276人だった。求人倍率は2・15倍で、過去10年で最高となった。

 就職内定率は、選考開始となる9月から高水準で推移し、3月末で99・6%。ハローワーク御坊エリアでは、114人の求人があり、48人が求職。内定は県内44人、県外4人で内定率100%となった。

 和歌山県では昨年度から、ミスマッチの防止や高校生の希望に沿った就職、企業が求める人材確保を目指すため、9月は併願できない1人1社応募制を見直し、選考当初から複数社の応募が可能になった。企業側が複数応募を認めた場合に限られたが、7割近くの求人が認められた。

 和歌山労働局は「課題となっている若い人材確保のため、新卒高校生の就職支援を県や県教委とともに進めていきたい」と話している。

 来春卒業予定者の求人受け付けは6月1日から開始される。