茶摘みを体験する児童

 寒川第一小学校(高台浩校長)は11日、5、6年生の5人が茶摘みや釜いり、手もみ作業を体験した。

 総合的な学習の時間の一環で、地元の産業の体験として、茶摘みと梅採りを隔年で行っている。この日は、地元で茶の栽培や製茶、販売を行う三尾屋商店の店主福島康充さんの指導で、児童は茶の製造工程を学んだ。

 茶摘みでは「今年出てきた柔らかい新芽を取ってください」と福島さんに教わり、黙々と収穫作業に打ち込んだ。次に収穫した茶葉を大きな釜でいり、手もみの工程では、交替しながら250回もみ込む作業を体験した。この後は、3日ほど天日干ししてから、再び釜でいり、手もみすれば製品になるということで、福島さんが仕上げ、後日児童が試飲するという。

 寒川地区では江戸時代から茶の栽培が行われており「寒川茶」として他府県にも出荷されていたという。現在も栽培し製茶している家庭が多く、6年生の奥村彩奈さんも「おばあちゃんの家でもお茶を作っていて、いつも飲んでいます。おばあちゃんの作ったお茶で作るおかいさんは最高においしいです。今日は貴重な体験ができました」と話していた。