教わりながら矢を射る参加者

 日高川町の南山スポーツ公園で8日、県アーチェリー協会(下村史郎理事長)と同公園が主催するアーチェリー教室が開かれ、小学生から一般まで17人が参加した。

 南山スポーツ公園は2015年に開催された紀の国わかやま国体でアーチェリー競技の会場で、生涯スポーツのアーチェリーを普及させようと昨年度から始まった教室。今年度はこの日が初回で、弓に初めて触れる人や高校の弓道部員、昨年に続いて参加する経験者が集まった。

 指導は同協会員が行い、初心者は基本フォームをゴムの輪を弓に見立てて教わった。実際に弓を持って、数㍍先の的を射る練習も行い、勢いよく飛ぶ矢に緊張しながらも楽しんでいた。

 和佐小5年の湯峯明莉さんは「興味があって参加しました。弓を引くのは重いけど楽しい。これから練習して上手になりたいです」と笑顔を見せていた。

 県内は和歌山市の2高校、田辺市の1高校にクラブがあるが、紀中エリアでアーチェリー部がある高校はない。協会は子どもから高齢者、障害がある人など誰でもできるアーチェリーの人口を増やそうと取り組んでおり、将来的には同公園にクラブの発足を目指している。教室は11月まで毎月1回開かれる。