陸上競技界に功労、功績のあった人をたたえる公益財団法人日本陸上競技連盟の2021年度栄章受章者が決まり、日高地方関連では、高校優秀選手章に田辺工業を3月に卒業した競歩の大家利公選手(順天堂大学、大成中出身)、中学優秀選手章に大成3年だった砲丸投げの永江翔太朗選手(紀央館高)が選ばれた。

 大家選手は、昨年夏のインターハイで5000㍍競歩に出場し、7位に入賞したことなどが認められた。「自分がやってきたことを評価してもらえうれしい。昨年の結果は悔しかったことが多いので、もっと活躍できるよう頑張りたい。まずは、U20世界陸上の代表にしっかり選ばれ入賞を目指します」。

 永江選手は、昨年夏の全日本中学校陸上競技選手権大会の砲丸投げで優勝、10月にU16陸上競技大会で15㍍54を投げ、県新記録を樹立した。「動画でフォーム研究や日ごろの練習の積み重ねが認められてよかった。今後はU16や国体などの出場に向けて頑張っていきたい」と話していた。

 和歌山陸上競技協会の2021年度栄章受章者も決まり、永江選手は勲功章と県中学記録章も受章。勲功章はほかに、インターハイ女子円盤投げで準優勝やU18選手権で5位に入賞した紀央館高校の阪本海月華選手(現3年)が受章。指導者功績章は、南部中学校や県の投てき指導者として活動する真砂貴紀さん(33)=田辺市中芳養=で、日高地方大会の団体優勝やジュニアオリンピック優勝選手などを育てた。審判員功労章は日高地方陸上競技協会の柳岡正子さん(69)=御坊市薗=で、27年間、国体や関西実業団駅伝、ジュニア駅伝など多くの大会で審判員を務めた。