先日、車で帰宅途中に御坊市のJR御坊駅前、県道御坊停車場線御坊駅前交差点で、横断歩道の近くに歩行者がいたため、手前で止まった。対向車を見ると、同業者が同じようにストップ。歩行者が渡るのを待った。この交差点は御坊署がまとめた昨年1年間の管内事故多発交差点ワーストランキング1位の箇所。11件の交通事故が発生し、人身はなかったが、前年の5件(7位)から倍増している。

 違う日にこの交差点を歩いた際、後日「手を上げて横断歩道を渡っていましたね」と人から言われた。信号機のない横断歩道。普段から手を上げるようにしている。横断歩道は歩行者優先、車は停止するのがルール。だからと言って当然のように渡るわけではない。安全第一。歩行者がいるからといって車が必ず止まるとは限らず、歩行者は車が来ていないか左右の安全を確認することが大切である。

 また、特に子どもは自分の存在をアピールするため手を上げて渡ろう。「これから横断しますよ」という合図になり、車との意思疎通が図れて安全でスムーズな交通につながると思っている。逆に車を運転するときは横断者がいる、横断しようとしている歩行者がいる場合は、必ず一時停止するのがルール。横断しようとしている歩行者に、手を前に出して「どうぞ」と思いやりの気持ちで、道を譲るための動作をとるよう心がけよう。

 信号機のない横断歩道で歩行者がいた場合に一時停止する車は和歌山県で18・4%(2021年、JAF調査結果)。全国平均の30・6%を下回り、全国ワースト5位となっている。横断歩道の有無に関わらず、また、御坊駅前に限らず、交差点は特に注意。車も歩行者も事故に気を付けよう。(笑)