職員から歓迎の花束を受け取る松本町長

 先の日高町町長選挙で無投票当選を決めた松本秀司町長(66)=志賀=が26日、初登庁した。役場玄関前で職員約70人が出迎え、花束を手渡して歓迎。スローガンの「笑顔で健康に暮らせる安心・安全な町づくり」に向け、「これまで同様、責任は私がしっかりと取りますので、町政発展のため一緒に汗を流していこう」と職員に訓示した。

 午前9時に公用車で登庁。職員の拍手の中、玄関前で花束が手渡された。就任式では、田中達也副町長が「2期8年間の町政運営と実績が評価され、無投票当選されました。今後も職員が一丸となって取り組んでいくことを誓います」とあいさつした。

 松本町長は「私に寄せられた大きな期待は、職員の皆さんに寄せられた期待。コロナ禍の終息が見えない中、スピード感を持って強い熱意で取り組んでいただきたい」と述べ、「成功はいかに誠実で一生懸命であるかにかかっている。皆様には苦労をかけることになるが、どうか気持ちを新たに町民の福祉向上のため、より一層の支援と協力をお願いしたい」と訓示した。

 松本町長は2014年に初当選。2期目では保健福祉総合センターに第3保育所を開設。志賀小学校と比井小学校の統合などにも取り組んだ。3期目については「人口が増えているが、いかに限られた財政で住民サービスを向上させるかが大切」とし、「まずは主要道路の整備、地震などに対する防災などに力を入れる」と述べた。新たな観光施策として、比井小学校跡地を有効利用し、方杭の温泉館と結んだルートでの観光振興を進める方針を挙げた。

 就任式の終了後、座り慣れた町長室の椅子に座り、「8年前の初当選を思い出した。重責の重さをひしひしと感じる。常に町民に視線を向け、まちの声を聞きながら議会とともに町政を進めていく」と決意を新たにしていた。