花束を手に支持者らと喜び合う杉浦氏

 新人同士の一騎打ちとなった日高町議会議員補欠選挙(欠員1)は24日投開票され、会社役員杉浦研太氏(33)=志賀=が1818票を集め、初当選を決めた。子育て支援などを訴えた環境保全団体代表の嶋田奈津子氏(40)=志賀=は1380票で、一歩及ばなかった。任期は来年2月12日まで。

 選挙戦は「2人の候補者をよく知らない。どちらに投票するか決め難い」という浮動票が多い中、杉浦氏は地域の若手の運動員を中心に草の根運動を徹底。知人、血縁らにアプローチし、訴えを浸透させた。対する嶋田氏は子育て支援などを中心にアピール。育児中の母親らに支持を広げたが、438票差で涙をのんだ。

 午後8時45分に開票結果が確定すると、杉浦陣営の事務所に当選の知らせが入った。会場からは「おめでとう」「よかった」などという声と拍手が上がり、支持者を代表して裏直記さん(39)から花束を贈呈。万歳三唱で勝利を喜んだ。

 杉浦氏は獲得した1818票について「投票していただいた人には感謝しかありません。期待に応えられるように頑張ります」と意気込み、「選挙期間は無我夢中だったので、手ごたえは分かりませんでしたが、『頑張れ!』という声援をいただいて気持ちを強く持つことができました」と振り返った。

 抱負には防災対策、高齢者世帯の見守りなどを挙げており、「自分自身も2人の子どもを持つ父親。まずは子育て支援の充実に力を入れて取り組んでいきたい」と気を引き締めていた。