高校ソフトテニスの最高峰といわれる第51回ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ(HSJC・6月22日から札幌市)のシングルス県予選が9日、日高川町和佐のかわべテニス公園で行われ、男子で和歌山北3年の立野桂伍選手=湯川中出身=が優勝。昨年12月に行われたダブルス予選でも優勝しており、シングルス、ダブルスの両方で出場権を獲得した。

 78人が出場し、トーナメントで熱戦を展開。立野選手は1回戦から順に4―0、4―1、4―0と安定した強さで勝ち上がり、準々決勝は近大附属の選手に4―0で勝利。準決勝からは和歌山北同士の対戦となり、準決勝、決勝のいずれも4―2で勝利して栄冠を手にした。

 小学生のころから日高ジュニアでソフトテニスを始め、湯川中時代もさまざまな大会で活躍。高校は県内の強豪校の和歌山北に進み、さらに実力を伸ばしてきている。

 HSJCは、トーナメント上位選手が出場できるインターハイと異なり、優勝者のみ出場できるよりレベルの高い大会。ダブルス予選では和歌山北3年の川村幸大選手=印南中出身=とペアを組んで優勝し、出場権を獲得した。

 同大会では2019年に和歌山信愛の日高地方出身女子選手のペアが優勝したほか、和歌山信愛勢が何度か優勝しているが、男子では和歌山県勢の優勝はなく、活躍が期待されている。