由良町の衣奈小学校(川口達生校長、全校児童22人)で8日、入学式が行われ、新1年生の女子児童1人が期待に胸を膨らませながら学校生活をスタートさせた。

 入学したのは中野陽依(ひより)さん。緊張した表情だったが、名前を呼ばれると「はい」と元気な声を体育館に響かせた。

 川口校長は「しっかり大きな声で、自分からあいさつしましょう」など3つの約束を守るように伝え、「衣奈小学校は来年閉校になってしまいます。その代わりにほかの小学校の児童との交流が増えるので、そこでも同級生やお姉さんお兄さんと仲良くしてください」とあいさつした。

 このあと、在校生を代表して6年生の米澤悠星君が「衣奈小学校はみんな仲の良い学校です。分からないことがあったら、お兄ちゃん、お姉ちゃんになんでも聞いてください」とお迎えの言葉を贈った。

 中野さんは「3年生にお兄ちゃんがいるので、ちょっと安心です。みんなと仲良くして、鉄棒して遊びたい」と話していた。

 由良町内のほかの小学校ではこの日、白崎小が2人(男子1人、女子1人)、由良小は19人(男子10人、女子9人)が入学。来年度からは3小学校が統合され、現在の由良小学校の校舎を活用して新たなスタートを切ることになる。町内の3小学校の入学式は今回が最後となった。